アメリカ軍人(海軍)と同棲 引っ越しについて知っておくべきこと

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この記事では、ネイビー(米海軍)での引っ越しのシステムや流れについて簡単にご紹介しようと思います。

私たちは今回、厚木基地から横須賀基地へ異動になりました。そのため横須賀基地の規則などに偏った内容になってしまうかもしれませんが、きっと共通点も少なからずあるかと思いますのでその他の基地へ向かわれる方にも、是非参考になれば良いなと思います。

※書類関連などの詳しい情報は、Housing Briefで説明されるはずなのでここでは説明しません。

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1. Housing Welcome Brief

ハウジングオフィスが開催する説明会があります。引っ越しをするにあたっての必要情報や注意事項が伝えられます。

参加するのはご主人のみです。これに参加して初めて家探しを始められます。

家族がいる場合、基地内住宅の入居状況により強制的にオンベース住みになる場合があったり、オフベースに住むの選択肢をもらえる場合もあります。

その時の状況については下記リンクの公式ページに記載されています。今はどちらか好きな方を選べるみたいですね。(2020年4月情報)

前触れなく変更があるようなので、横須賀基地へ異動予定の方はここで確認すると良いと思います。

2.ベース契約の物件を見つける

お目当ての物件を探しますが、日本の一般的な賃貸広告に載っている物件ではなく、ベース契約をしているミリタリー向けの物件を探す必要があります。

もし、一般の物件が気に入ってそこにどうしても住みたい!という場合は、不動産屋さんに相談してみて、そこから家主にベース契約の話を持ち出してもらうケースもあるみたいですが、ベース契約をするまでに家主さんの方でも色々準備しなければならない事があるので、すでにベース契約している物件から探すのが一番シンプルで、時間も短縮できます。

ベース契約って何?

ここまで何度か出てきた「ベース契約」とは、軍のハウジングオフィスから要求される条件を満たした、軍人やその家族向けに貸される物件の事を指します。

ご主人のランクによって借りられる物件の月々の家賃が決まり、その金額の範囲内で空いている物件または近々空く予定の物件から引っ越し先を見つけます。

1ランク上の物件なら、値段交渉して貸してもらえる事もあるみたいです。一方で、本来借りられる物件よりも安い物件の場合は、ご主人のランクの家賃へ自動的に値上げされてしまいますので、軍から支給される家賃から手元に残るお金は一切ありません。

また、ベース契約を経由して借りた部屋に対しては光熱費の支給が出ます。これに関してはご主人のお給料に上乗せされるので、節約すれば残った分は手元に残ります。

ベース契約を通した賃貸物件に対しては、各部屋にエアコンがついている、網戸が設置されている、階段の手すりが設置されているetc.軍人さん達やそのご家族が快適な生活を送れるよう、貸し出す前の準備事項として基準が取り決められています。

物件はどうやって探すの?

物件の探し方ですが、基地周辺の不動産屋に行って直接話を聞くのが一番手っ取り早いです。

基地内のハウジングオフィスにも一覧のようなものが用意されていますが、そこにはまだない物件が不動産屋にはあったり、近々空く予定の物件などの話も直接聞くことが出来るので、そちらをオススメします。

ネットでも確認できるところもあるので、見てみてください。気に入る場所が見つけれられるように、片っ端から当たっていくと良いと思いますよ。でも早い者勝ちだということは忘れずにスピーディーに!

いくつか不動産屋の例をご紹介をしますね。

ウスイホーム株式会社

センチュリー21シーサイド住宅プラザ

TAIYO HOME

3. 不動産屋と契約を結ぶ

住みたい場所が決まったら契約に進みます。

ベース契約は軍人さん達が大体3年~5年で日本からいなくなる事を知っているので、通常あるような2年更新の縛りもなく、退去の10日前までに連絡をすれば良いという特徴があります。

家賃は日本人向けの値段よりも2~3割高くなっているようです。ちょっとぼったくれらた感じがしますが(笑)、軍から支給されるのでしょうがないんですかね。

費用についてこれからお話しますが、初期費用は高いのでまとまったお金の準備が必要です。

費用はどのくらい?

さて、その費用はいくらくらいかというと、内容は一般的に以下のようになっています。

  • 初月の家賃
  • デポジット (敷金)
  • 家主への手数料 (礼金)
  • 不動産屋への手数料
  • 消費税

といった感じで、すべての項目でひと月分の家賃を取られることが多いです。なので、物件が高ければ高いほど初期費用も上がっていき、現金で大体80~100万円は見ておく必要があります。

また、もしペットがいる場合はペット1匹につき、ひと月分の家賃額をデポジットとして請求されることがあるようなので、ペットがいる方はさらに多いお金を用意しなければならない事にご注意ください。

もちろん、まとまったお金を出すことが難しい人もたくさんいるので、その場合は軍からお金を貸してもらうことが出来ます。借りたお金は1年間お給料から差し引かれて返済されます。

デポジットは、退去時に返してもらえますが、室内の状態により金額が左右されるので出来るだけ綺麗にしておかないとですね!

入居までの期間は?

物件が決まってから契約までの期間ですが、状況によりかかる時間が変わってきます。

早ければ1~2週間で新しい家へ引っ越す事も可能ですし、初期費用を借りる場合は、申請書類を作成して承認されるまでに追加で1週間ほど、全部で数週間で完了する事もあります。あくまでこれは全てがスムーズにいった時の話です。

ハウジングによる物件の審査は3年に1回と決まっており、もし物件に問題があり審査に通らなかった場合は、不動産屋と家主が問題を解決してから(例:壁紙の修繕、ACの取り付け等)引っ越し前にもう一度審査が入らなければならない場合もあり、入居までに結構な時間がかかってしまいます。

繁忙期だと、ハウジングの審査担当の方と不動産屋とのスケジュール調整や工事のスケジュールの影響でずるずると先延ばしになっていき、1ヶ月以上かかるなんてこともあります。

また、審査がない場合でも前の入居者の使用状況によっては室内の修繕が必要な場合もあるだろうと思います。そういった場合も同様に、修繕⇒審査⇒合格の工程が入りますので時間がかかります。

引っ越し先が決まるまでは基地内のホテルに泊まることが出来ますが、それもまた空きがない!という状況で散々でした。さらに、泊まれたとしても費用はまず実費で出して後からネイビーに請求という流れになります。極めつけに、一定期間を過ぎると毎日物件を探してることを証明しないとその期間中のお金を返還してくれなくなります。

タイミング良くいけばここまで心配することも無いのですが、運が悪いと引っ越しの費用とも合わさり、住む場所はないし、お金がかかるししばらくとても苦しいことになります(泣)

4. 最後に

これじゃあ、一生引っ越し貧乏(笑)

まあそれはどうにかするとして、やっぱり毎日帰る家は気に入った場所であってほしいですよね!

是非、皆さんが気に入るお家をタイミング良く見つけられる事を願っています!

あと、ひとつだけ。。。当たり前かもしれませんがタウンハウス、メゾネット的な物件の場合は防音をキチンと確認したほうがいいです。

ベース契約で頻繁にみるタイプの物件なのですが、上下や左右で分けられていて床・天井や壁を共有するタイプで、防音処理がきちんとされていないと生活音が非常に気になります。鉄筋アパートのほうが木造のタウンハウスなんかより防音がきちんとされてます。

自分で経験したのですが、早朝の掃除機がけや階段を駆け上がる音、台所で立てる音、笑い声や話し声まで壁ごしに丸聞こえでした。防音の壁だといわれたのですが、防音の「ぼ」の字もない。汗 自分達のプライバシーも無い気がして、それが嫌で結局実費で引っ越しました。

でも、あくまで私の経験なので、音はあまり気にしないとかご近所さんがいた方が安心なんて方もいるでしょう。そういった方には向いているかもしれません。笑

Good luck on your house hunting!

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