アメリカ人(米軍)との結婚 ネイビー編

navy couple国際結婚
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この記事では、米軍(ネイビー)の彼と結婚した時の手続き/手順について細かく説明していきたいと思います。

軍人ではないアメリカ国籍の方との国際結婚とは違い、特別な手続きで進むので米軍の方と結婚される方は是非参考にしてください。

※内容は配属基地や役所によって違ったり、突然ポリシー変更が発生する場合もあるのでその点はご留意ください。この記事は2019~2010年初めにかけての横須賀基地での情報です。

 

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米軍人(ネイビー)との結婚手続き 

私たちは軍から許可されること前提で進めていたので、順序はこの通りではなく先に用意できるものから順次進めていました。許可されないことなんてあるんでしょうかね・・・?

それはさておき、少しややこしくなりますが、軍側の手続きと日本の役所での手続きと両方ありますので整理するために、片方ずつ順を追って説明していきます。

軍側の手続き

軍に所属する彼は、結婚するのに軍の許可をもらう必要があります。結婚相手となるあなたも身分を証明しなければならないので、このような長い手続きが必要とされます。

本当に長くて面倒な手続きなので、今後色々なことがある中で容易いことで離婚だ!とかならないようにここで2人の団結力を試されているのでしょうか。笑

1.マリッジセミナーの予約/参加

ネイビーの方と結婚するにおいて、まず始めに基地内でマリッジセミナーに参加することが義務付けられています。平日丸一日近くかかるので、お仕事をされている方は可能であればお休みを頂いて参加する形になると思います。

このセミナーは開催頻度が基地によって異なり満員になるとクローズするようなので、余裕をもって彼に予約してもらいましょう。先に述べた参加義務はActive Dutyのみに適用されますが、私が参加した時はほぼ皆婚約者さん達も一緒に参加していました。

その後の流れに関する説明(一部日本語も含む)や質問時間もきちんとあるので、自分でも内容を把握しておきたいという方は一緒に参加されることをおススメします。最後に参加証明書をもらいます。これは提出書類の1つなので、大事に保管しておきましょう。

2.各種書類を用意/提出

彼を通して必要書類を所属するコマンドに提出し、上司達から署名をもらいます。1回で通るように書類は完璧に揃えてダブルチェックしてから提出しましょう!

パートナーがUnderway中とかの方は、事前に自分で準備出来るものから早めに用意しておくと後がスムーズに進むと思います。

必要書類はこちら…

*稀に提出後に書類を紛失されることもあるので、証明/保管用のコピーを取っておくと安心です。

Authorization to Marry

この書類は彼が日本で結婚する許可をもらうための書類です。彼とあなたの個人情報を記入します。

公式のPDFサンプルデータがネットで出ていますが、内容を編集する必要があるので、船の上司やAdminにデータをもらったほうがいいと思います。

 

マリッジセミナーの参加証明書

マリッジセミナーに参加した際に終了時に名前入りの証明書をもらいます。必須のクラスなので、受講した事を証明するために必要になります。

 

二人の国籍を証明するもの(パスポート、出生証明書、帰化証明書、国籍証明書)

日本の方ならパスポートは持っていると思いますが、軍所属で日本に来ているアメリカ人はSOFAという特別な枠で日本への入国を許可されおり、パスポートを持っていないことも稀ではありません。

その場合は、パスポートを作りに行くか、出生証明書を使用します。

 

二人の健康診断書(6ヶ月以内のもの)

ここであなたが必要な検査はHIVと梅毒の血液検査と結核のレントゲン検査です。

横須賀基地の方はWomble Gateを出たすぐのビルのF2に三武内科クリニックという病院があります。

看護師さんも手慣れた感じで優しく対応してくれます。いわずとも英文診断書を作成してもらえますので楽ちんです。予約をしていきましょう。

彼は基地の病院に行き健康診断を受けます。

Statement acknowledging possible ineligibility for Non-Quota Immigration Visa

この書類は渡米におけるビザ取得の際、場合によってはビザ申請が却下される可能性がありますよということを記載したもので、2人とも同意の署名をする必要があります。

 

婚姻の解消を証明するもの(離婚証明書または死亡証明書)

過去にどちらかもしくは双方に婚姻歴がある場合は、その婚姻はすでに解消されていて新たに婚姻できる状態であることを証明するため、離婚証明書または(未亡人の場合)死亡証明書を用意しなければなりません。

 

(日本国籍の方のみ)戸籍謄本とその英訳

戸籍謄本は自分で英訳しても、お友達にやってもらっても問題ありません。

最後には必ず日付を記載し、署名又は捺印をしましょう。

私はこの方のテンプレートを使用させてもらいました。

 

 

(法定年齢以下の場合)該当者の国、州の法に準じた両親または法廷後見人による同意書

未成年の場合は同意書が必要になります。必要書類を確認して準備しましょう。

 

全てをそろえたら、提出します。直属の上司から所属の船のトップまで複数人のチェックが入り、それぞれの署名をもらいます。

コマンドにもよりますが、皆忙しいのでどこかで止まってしまったり、時間がかかることもあるみたいですので焦らずに待ちましょう。

役所での手続き

ここからは役所での手続きに必要な書類や、婚姻後に必要な届け出などを説明します。役所によっては必要書類が異なる場合もありますので、疑問に思ったことは直接問い合わせてみてください。

1.婚姻手続き

本籍がある地域の役所にて婚姻届けを提出してください。

婚姻届けは役所で無料でもらえます。ネットでデザイン付きのものなんかも今は充実していますね。

それでは、婚姻届けを提出する際に必要な書類を以下にリストアップします。英語表記のものは基本的にすべて和訳し、日付・署名を添えて準備してください。

 

婚姻届け

日本語で記入します。20歳以上の2人の証人の署名が必要です。

証人は両親や友達で大丈夫です。

 

各自の国籍を証明するもの

パスポート原本または、パスポートを持っていない方は出生証明書、帰化証明書または国籍証明書を使用します。

パスポートを持っていない場合は、出生証明書を使用する場合が多いかと思いますが、出生証明書はとても重要なものなので、絶対に原本を役所に渡さないようにしましょう。役所に提出する書類は返してもらえません。

日本の戸籍謄本みたいいつでも発行できて原本を提出するという扱いはせず、生まれた時に発行されてそれずっと保管し続けますので注意しましょうね。

 

Affidavit of Competency to Marry (婚姻要件具備証明書)

外国籍の方のみ必要です。

この書類は結婚相手が自国で結婚できる状態であることを証明するものです。

和訳のテンプレートが米国大使館から出ているのでご利用ください。「日本での結婚」の欄を開くと書式をダウンロードできるリンクが出てきます。

 

戸籍謄本

日本国籍の方のみ必要です。

現在の家族の戸籍に入っている戸籍謄本を用意します。

婚姻の解消を証明するもの(離婚証明書または死亡証明書)

ネイビー側の手続き同様、過去にどちらかもしくは双方に婚姻歴がある場合は、その婚姻はすでに解消されていて、新たに婚姻できる状態であることを証明するため、離婚証明書または(未亡人の場合)死亡証明書を用意します。

 

(法定年齢以下の場合)該当者の国、州の法に準じた両親または法廷後継人による同意書

ネイビー側の手続き同様、未成年の場合は同意書が必要になります。必要書類を確認して準備しましょう。

 

上記を提出して婚姻手続きが完了です!Yay 全て承認されたらやっと正式に夫婦になれます。おめでとうございます!

2.婚姻受理証明書の発行

婚姻届けを提出したら、受理証明書を発行してもらいましょう。役所にもよるかと思うのですが、通常は同日発行してもらえるみたいです。私の場合は用事があったので、他の窓口で続きをしている間に出来上がりました。

別記事でもご紹介しているのですが、ミリタリーIDを発行する時に提示しなければならないので、英訳が必要です。

 

 

今までの書類は自分で翻訳してOKでしたが、こちらは必ずプロに依頼します。ネットで探したり、知り合いの方に翻訳家の方がいればそれでいいのですが、横須賀基地すぐそばにBrighter Life Corporationという翻訳をしてくれる法律事務所がありますので、今回はそちらをご案内します。確か数千円で1週間もせずに仕上げてもらえました。

 

 

3.新本籍の登録と新しい戸籍謄本の用意

婚姻届けを提出する際に、今の戸籍から抜けて自分が世帯主となり旦那さんと新しい戸籍を作ることになります。ミリタリーIDを作成する時にはこの新しい戸籍が必要になります。

当日はまだシステムに反映されず1週間ほどかかりますときっと言われますので、準備が出来たら家族に代行してもらうか、もう1度役所に出向きましょう。

マイナンバーカードがあれば、コンビニとかでも発行ができます。

4.苗字の変更

国際結婚の場合はそのままの苗字をキープするか変更するかは選択自由です。もし彼の苗字に変えたい場合は、氏変更の手続きをしましょう。

婚姻手続き後6ヶ月以内であれば役所で変更手続きを完了できます。それ以降は家庭裁判での許可が必要となるので、ご注意ください。

ここで例外があります。旧姓と新姓を並列したい場合(例: 洋子 佐藤 ネルソン)は、婚姻手続き6ヶ月以内であっても家庭裁判所の許可が必要になります。

ちなみに、氏を変更するときは相手が外国人であっても記入はカタカナです。

まとめ

準備するものいっぱいありますねー。

私たちは急ぎではなかったので、婚約期間を2年ほど経てゆっくりのんびり準備を進めていきました。やっぱり1番のアドバイスは時間に余裕をもって始めるということです。

ただ、PCSが迫っていて日本以外に行かれる方はそんな余裕ないですよね。なので、結婚が決まったらすぐ!!マリッジセミナーを予約しましょう。これに参加しないと何も始まりません。皆さんの手続きがストレスフリーに進みますよう願っています♪

さて、次はコマンドスポンサーシップについて書いていこうと思います。が、手続き途中で色々都合が合わずまだ完了していないので、同棲を機に引っ越しがあるよってあなた!是非「アメリカ軍人(海軍)と同棲 引っ越しについて知っておくべきこと」という記事を読んでみて下さい。

お楽しみに~

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